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灘中学 指導記録

 灘は、一日目の語彙の問題と二日目の読解の問題に対して、それぞれ対策をたてる必要があります。
 一日目の対策として、語彙の宿題、確認テストをくり返すことで、記憶を強化しました。理系科目が好きな生徒の場合、受験勉強のなかで漢字力や語彙力が落ち込むことが多いので、毎回76題の漢字テストも行いました。語彙力強化のために、四谷大塚『四科のまとめ 国語』を使用します。四字熟語、慣用句、ことわざなどの確認テストを毎回行い、定着を確認しました。また、灘の一日目の問題は、聖光(神奈川)の国語の入試問題の設問一と設問二に似ているため、聖光の過去問にも取り組みました。
 二日目の対策として、記述力をつけるために麻布、開成、ラサールの過去問(声の教育社)に取り組みました。その場合、全文を音読させ、読めない漢字、意味の分からない言葉の解説をします。そのあと、設問にそって、記述問題に取り組みます。
 記述の解答を練り上げる過程において、本文中のキーワードを徹底的に意識させました。キーワードがもたらす意味を把握したうえで、本文中の表現を記述にいかします。
 記述が安定してきた秋の終わりごろに灘の過去問に取り組みました。灘の設問は、本文のキーワードを押さえることで答えが導かれるように構成されています。キーワードを拾い上げ、記述に入れ込んでいきます。記述にキーワードが欠けた場合、その数に応じて減点をします。この指導により、生徒が自分で自分の書いた答えを検証できるようなりました。
 灘の過去問は10年分を2ローテーションさせました。その結果、答えとして求められているキーワードを落とさないで記述を書くことができるようになりました。
 今回、灘の国語の受験者平均が70点であったの対し、上記の方法で勉強した生徒の国語の得点は96点(120点満点)でした。灘の記述はキーワードを重視していると申し上げてよいでしょう。